舞台は、心を病んだ犯罪者を収容するアーカム・アサイラム内。
その夜、とある男がペンギンに儲け話を向けてくる。
ゴッサム・セメタリー（墓地）に莫大な財宝が隠されている――男の脱走を手伝えば、お宝の分け前をくれてやるとのこと。
貪欲なペンギンはうまい話に興味を示すが、その話は既に先にジョーカーにも持ち掛けた後だった。
間もなく、ジョーカー脱走の知らせがアーカム中に駆け巡る。
騒ぎに乗じてペンギンも脱走。
ジョーカーに追い着いたペンギンは、手を組もうと騙された挙句、ジョーカーブザーによって無惨にも電撃を浴びせられる羽目に。
だがジョーカーを追って来たのはペンギンだけでなかった。
彼の前に、バットマンが立ち塞がる。
バットマンと対峙するジョーカー。
しかしバットマンは、ペンギンと同じようにはいかなかった。ブザーでバットマンを殺そうと仕掛けたところ、自分自身が感電しゴッサム湾に沈んだ。

一方、墓地へ向かったペンギンは、アーカムで出会った男が言っていた墓石の場所を思い出し、中へ入ってしまう。するとそこにあったのは、十字の鎖で幾重にも巻かれた不気味な石棺。中に財宝が眠っていると思い込み、喜び勇んで蓋を外すペンギンは、自分の傘に仕込まれたナイフで手を傷つけてしまう。石棺の中に横たわる厳重に手枷の嵌められたミイラに、その赤い血が滴り落ちる……
鼓動が響いた。
乾ききったミイラに染み込んだ血によって蘇った、吸血鬼の心臓が、体が動き始めた。
枯れ木のような死体が動き出したことに、驚き逃げ惑うペンギン。
そこへ墓地の警備員が現れた。
不気味なミイラの存在に驚く間もなく、警備員はその鋭利な牙にかかってしまう。新しい血を得て、古木のようだったミイラの体は少しなりとも筋肉の隆起らしいものを付け、みるみるうちに人間らしい体に無気味に変化していった。
その吸血ミイラの正体は、中世の東欧トランシルヴァニアの地で葬られたはずの、悪名高き伝説の吸血鬼・ドラキュラ伯爵だった。
ドラキュラの骸は、トランシルヴァニアから遠く離れたゴッサムシティまで流され、この土地に封印されていたのである。
蘇った災厄ドラキュラは再びその生命を取り戻すべく、より多くの生贄を現代のゴッサムシティに求める。

それからというもの。
夜の街をパトロールするバットマンは、無差別に人を襲う、人間離れした怪人に遭遇することになる。
到底人間のものとは思えない牙を剥き出しにして、次から次へと人を襲い、その生き血をすすっては、被害者をも同様の怪人に変貌させてしまう亡者のような怪人たち。
いくら力技でねじ伏せようにも、倒しても倒しても起き上がる人間の限界を超えた相手には多勢に無勢で、さしものバットマンも退却を余儀なくされる。
いったい彼らの体に、どんな変化が起こっているのか？
あれではまるで、伝承の中だけに聞く、吸血鬼のようじゃないか？

数日後。
ウェイン邸ではウェイン産業の誇るハイテク製品の内覧パーティが催されていた。
ホストのブルースは、TV取材で出会ったTVレポーターのヴィッキー・ヴェールを招待し、エスコートする。
その華やかな会場に、真紅のマントを引いて怪しげな男が現れた。
名はドクター・アルカード。
招待客のだれもが、彼が吸血鬼・ドラキュラ伯爵であるなどとは知る由もない。
欧州からの研究家だという奇妙な自己紹介を、胡散臭く感じたブルースははからずしも、その目を見ているうちに催眠術にかかったように惚けてしまい、夢遊病者のようにフラフラと会場を後にしてしまう。
主人を捜しに来たアルフレッドの声でブルースは正気に戻るが、今宵の獲物として定めた標的を仕留め損ねたドラキュラは、その代わりとしてケータリングの青年を襲う。
血を吸われ吸血鬼と化した青年のただならぬ様子を訝しんだアルフレッドが、彼に声をかけようとすると横の鏡に、自分しか映っていないことに気付いて驚愕する。
片やブルースは、挙動不審なアルカードを怪しんで会場中を探し回るが、ようやく見つけたその姿はドアの向こうに消えた途端、跡形もなく消えてしまう。そして、残されたのは飛び去っていくコウモリの影だけ……。
呆然と突っ立つブルースの元へ、「鏡が…彼が…映っていないのです！」と珍しく動揺した様子のアルフレッドが駆けつけて来た。確信を得たブルースは、アルカードの名前の示すアナグラムに気付く。

A-L-U-C-A-R-D　→　D-R-A-C-U-L-A

その名は、「ドラキュラ」？！

そんな折、バットウェーブが血液バンク襲撃を知らせる……。

オチ。
ドラキュラ「おまえは……ブルース・ウェインかっ？！」
バットマン「そして、バットマンだ。塵になるがいい！！」
あまりにカッコイイ場面▲で、目眩ッス。
すごいよ、もう〜ぼっちゃま〜どこまでもついて行きます〜♪♪

欠かせない定番キャスト：ぼっちゃま＆アルフレッド。
GCPDは誰も出て来ません。
役立たずの上に、話をまぜっかえしてややこしくするだけので、割愛されたのでショウ。
バットマン最大のキュートな敵に認定間近？な、どんな状況下にあっても愛くるしいジョーカー☆
ミイラ取りがミイラになった？な強欲ペンギンも大活躍。

ドラキュラ伯爵 中世の東欧で葬られた、伝説の吸血鬼。 ゴッサムに蘇り、次々と獲物を求める。 妻カーミラの蘇生のため、ヴィッキーに目を付けるが…… どうにも、セクハラオヤジにしか見えないところが珠にキズ。

ヴィッキー・ヴェール ゴッサムTVニュースのレポーター。 取材でブルースと出会い、親しくなった経緯で、ドラキュラとバットマンの戦いに巻き込まれる。 事件後、二人の仲がどうなったのかはナゾ？？